社内面談に向けてキャリアプランを見つけなきゃ
将来どうなっていたいかなんて想像できない
明確な目標もなく仕事を毎日こなしている気がする
あなたは、自分の目指すべき将来像や夢が明確ではなく、キャリアプランたるものに戸惑いを感じているのではないだろうか?
上司との面談等でキャリアプランを聞かれて、戸惑うこともあるだろう。
結論、キャリアプランを見つけるためには、自分の欲望・夢を言語化する意識が大切である。
「でも、将来の夢なんて非現実的なこと言っていられないし、今を生きるのに精一杯」
「そもそも欲望や本心をどうキャリアプランに繋げればいいのか分からない」
夢をいだいていたとしても、達成させるための具体的なプランに落とし込む作業が難しいと感じているのかもしれない。
この記事では、あなたのなりたい将来像に近づく”キャリアプラン”設計を5つのステップに沿って行っていく。
5つのステップを用いれば、今すぐにでもキャリアプランを立てることが可能になる。
また、年代別・男女別のキャリアプラン設計についても詳しく紹介。
この記事を読めば、あなたの夢や欲望が明確化し、達成に向けて走り出す一歩を踏み出せるだろう。
- キャリアプランはブレない自分の軸を確立するために重要な存在
- どうしてもキャリアプランが思いつかない場合は、逆算思考を用いて自分に必要なスキル・経験の洗い出しを行おう
- 一人でキャリア設計を行うのが不安な場合、キャリアのプロである“キャリアコーチングサービス”を活用しよう

株式会社DAU人事部
竹中優太
98年生まれ。人事・キャリアの領域に携わって4年目。日本最大級の学生団体の人事領域、キャリアアドバイザーの経験を経て、現在は3期目のベンチャー企業の人事を担当。
もくじ
1.キャリアプランとは?|理想の将来像に上り詰めるための行動計画

キャリアプランとは、仕事や働き方を通じた理想の将来像を実現するために作成する行動計画だ。
- 管理職を務められる人材になりたい
- スキルを活用して企画できる会社に移りたい
理想の将来像とは、上記のような職種に関するビジョンだけを指すわけではない。
- 年収1,000万超えを目指す
- いずれ独立して好きなことをしながら働きたい
上記のような、ライフスタイルに直接関係するビジョンも含んでいる。
「そもそも理想の将来像が見つからないんだけど…」
そう感じているあなたには、まず「仕事を通じてお金を稼ぐ」という”お金”面、
「キャリアを通してやりがいや自由な時間がほしい」という”やりがい”面、どちらに惹かれるか考えてみてほしい。
“お金”と”やりがい”のどちらに重きをおいているのか考えられれば、理想の将来像も徐々に明確になってくるだろう。
キャリアプランは、欲望やビジョンをもとに描く、理想の自分に上り詰めるために重要な役割を担う存在である。
1-1.キャリアプランは必要|ブレない自分の軸を確立する

キャリアプランは、会社の環境や周りの意見に流されない”ブレない”自分の軸を確立するために必要だ。
- 友人はもう年収〇〇超えなんだ…
- あの人は独立して、フリーランスで仕事しているらしい
あなたは、周りと自分の働き方を比べて焦りや羨望を覚えた経験もあるかもしれない。
周りと比べることで自分を鼓舞し、仕事にも精が出る人も少なからずいるだろう。
しかし、周りの働き方や意見に流されて、自分を見失う事態はあってはならない。
自分を見失い、漠然とした不安を抱えながら仕事を続ける事態を避けるためには、キャリアプランが非常に重要な役割を担う。
自分が目指すべき将来像や実現するためのキャリアプランが明確化すれば、ブレないあなただけの軸が確立され、無駄な焦りや不安を抱えることもなくなるだろう。
1-2.キャリアプランが特に思いつかない原因|逆算思考が足りていない

キャリアプランが思いつかない原因は、「逆算思考の不足」と言える。
逆算思考とは、「中長期的なゴールに向かって、実現するためのプロセスを逆算して洗い出し、アクションをおこしていく」という、社会人が身につけるべき考え方だ。
キャリアプラン設計は、理想の将来像を立てた上で達成するために必要なスキルや経験を遡るものであり、逆算的な考え方が必須である。
例えば、「40歳までに独立してフリーランスとして生きていきたい」という夢があった場合、まず実現するためにどんなスキル・経験が必要なのかを考える。
そして必要なスキルや経験を身につけるために、「どんな仕事を選べばいいのか」、「どの職種に就くのが理想なのか」を洗い出していくのだ。
キャリアプランがない、と悩んでいるあなたには逆算思考の流れを用いて考えてほしい。
2.【理想】キャリアプランの立て方|あなたのなりたい将来像に近づく5つのステップ

結論、キャリアプラン設計に必要なステップはたった5つしかない。
あなたのなりたい将来像を明確化し、近づいていくために今日から次の5ステップを実践してほしい。
2-1.ステップ1:あなたが将来どんな自分になっていたいのか明確化する

最初に、あなたの理想の将来像を明確化するところから始めよう。
管理職になりたい、スキルを活用して企画を任されるようになりたい、のような「職種に関するビジョン」から、
年収1,000万超えを目指す、独立してフリーランスになる、など「ライフスタイルに関係するビジョン」まで様々な角度で考える意識が重要だ。
“お金”・“やりがい”という2つの目的別に分けて将来像を考えるのも一つの手である。
注意すべきなのは現在のキャリアに気を取られ、レベルを下げて将来像を立ててしまうこと。
例えば、「将来はフリーランスとして自由な働き方をするのが夢だけど、現在のままではスキルや経験不足で実現しないだろう」など決めつけてしまうのは大変もったいないことである。
実現したい自分の姿を心のままにイメージして、理想の将来像を明確化しよう。
2-2.ステップ2:自己分析を通じてあなたの価値観・大事にしたい軸を言語化する

実現したい自分の将来像が見えてきた所で、次は「自己分析」を行うと良い。
就職活動の際も行ったかもしれないが、「自己分析」は自分の価値観や大事にする考え方を再度認識するために重要なステップだ。
現在のキャリアを達成するまでに積み重ねてきた”経験”や”身についたスキル”などを振り返り、キャリアの振り返りをしよう。
- 何にやりがいや楽しさを感じたのか
- 困難にぶつかった際、どう乗り越えてきたのか
- 失敗からどんなことを学んだのか
具体的には、上記を言語化し自分の価値観を客観視していく作業が必要だ。
文章に落とし込む、マインドマップ・モチベーショングラフ作成など、自己分析の方法は様々である。
自分に合った方法で自己分析をして欲しい。
2-3.ステップ3:現在の自分と「将来像」の差分を埋めるために何が必要か考える

自己分析で現状を整理した所で、次は実現したい「将来像」とのギャップを埋めるプロセスを逆算して考えていく。
将来像を実現するために、自分に足りないスキルは何かを言語化していく作業だ。
「将来像」から逆算し、夢を実現するために「現在何をすべきか」を考えるこの工程が一番重要である。
例えば「いずれフリーランスとして自由な働き方がしたい」と考えている場合、ライター・デザイナー・エンジニア等の中から、スキルを身に着け経験を積んでいく必要がある。
自分ひとりで考えるのが難しい場合は、実現したい将来像を実際に達成している人の体験談を調べたり、直接聞くと良いだろう。
実際の体験談から、あなたのキャリアプランに対するヒントが見つかるはずである。
2-4.ステップ4:将来ビジョンに近づくための目標設定を行う

将来像を実現するために自分に足りないスキルや経験を洗い出した所で、次は「短期的な目標設定」を行おう。
理想の将来像は長期的な目標であり、達成するまでに長い時間を有する。
そのため、小さな目標を月単位・年単位で設定することで、努力の向きや量について可視化しやすくなる。
もちろん、一日単位の目標ではなく、1ヶ月→3ヶ月→1年→3年といったスケジュール感で、ザックリとゴールを設定すると良いだろう。
小さな目標を一つずつクリアしていけば、徐々に将来像に近づいている感覚が得られる。
漠然とした不安や停滞感も防げるはずだ。
2-5.ステップ5:実際にアクションに移しキャリアプランをアップデートしていく

中間目標の設定まで終わった所で今度は、中間目標の達成、そして理想の将来像に向かってアクションを移していこう。
キャリアプランを完璧に遂行しなければならないと決めつける必要はない。
キャリアプランはあくまでも「現段階の仮行動計画」のため、実践しながらも随時軌道修正していくべきである。
キャリアプランは、実行に移す「Do」のフェーズも含めた「全体のバランスを整えていくアップデート作業」も重要なのだ。
キャリアプラン設計の例文|言語化することで整理する。
キャリアプランの設計手順と簡単な例文を記しておく。
今回は、「営業職でトップの成績を収めたい」という職種に関する将来ビジョン、「グローバルで活躍したい」というライフスタイルに付随する将来ビジョンの2つを例に説明する。
キャリアプランはあなたの職種や性格、経験によって異なってくるため、確固たる例文は存在しない。
そのため、紹介している例文がキャリアプラン設計の正解というわけではない。
自分が前を向いて、歩んでいくためのキャリアプラン設計なので、型にとらわれることなく自由に考えてほしい。
あなたが目指す将来像を言語化し記しておこう。
例文1)将来は、営業部にて営業成績トップを出し続ける人材を目指す。(職種に関するビジョン)
例文2)将来は、グローバルで活躍し年収1000万を超える人材になる。(ライフスタイル込みのビジョン)
理想の将来像を目指すに至ったきっかけとなりうる経験や原体験を交えて理由を記しておこう。
例文1)営業部にて成績トップを出し続ける人材になりたいと感じた理由は、大学生の時に参加していたインターンで相手の課題を汲み取り解決策を提示する仕事にやりがいを感じるようになったからだ。より多くの人、企業に様々な提案をするためにも、成績トップを出し続けたいと考えている。
例文2)グローバルに活躍したい理由は、留学経験を通じ他国との価値観や文化の違いを感じ、世界に股をかけて仕事をすることで様々な視点や価値観を身に着けていきたいと考えているからだ。
例文1)営業成績トップを実現するために、1年目は会社の商材ラインナップの特徴を理解し利用体験を重ねるだけでなく、先輩社員からのアドバイスも得ながら最高のプレゼン力を身につける。
例文2)海外でも活躍できるように、ビジネスレベルの英語を完璧に習得する。まずは英会話を週2回行い、TOEICでは900点超えを目指していく。少なくとも1年以内に、TOEIC900点を実現する。
3.キャリアプランを作成するメリット3つ

「キャリアプランを立てるステップは理解できたけど、ブレない自分の軸を見つける以外に自分にとってプラスになるメリットはあるのかな?」
あなたはキャリアプランの必要性は理解しつつも、作成することで得られるプラスの影響を想像できていないのかもしれない。
そこで、キャリアプランを作成するメリットを3つ紹介する。
3-1.やるべきことが明確化し日々の仕事に対するモチベーションが上がる

キャリアプランを設計するメリットとして、「日々の仕事に対するモチベーション上昇」が挙げられる。
なぜなら、キャリアプランを設計することで、大きなゴールに向けて今自分がするべき行動が明確になるからだ。
理想の将来像と現在やっている仕事の紐づきが確認でき、仕事へのモチベーションも自然と上がっていくだろう。
日々の仕事に対するモチベーションが上がることで、仕事の生産性も向上していく。
3-2.漠然とした不安が減り順調にキャリアを歩みやすくなる

キャリアプラン設計のメリットとして、「順調にキャリアを歩みやすくなる」という点が挙げられる。
なぜなら、「今後も現職を続けていていいのだろうか」という漠然としたキャリアに対する焦りや悩みも解消されるからだ。
周りの意見・環境に影響され、自分の働き方に不安を感じてしまう経験もあるだろう。
周りの友人と比べて年収に不安を物足りなさを感じたり、今やっている仕事が自分に合っているのか疑問を感じたりすることもあるのではないだろうか。
しかし、キャリアプラン設計し自分のキャリアに納得感を持つことで、会社の状況や周りの環境に影響されない”自分”を維持し続けられるようになる。
もちろん、キャリアプランを設計した際に「転職するべきだ」と結論が出たら、迷わず転職活動への一歩を踏み出すべきである。
現職を続けるにしても、転職するにしても、キャリアプランが明確であれば不安を抱かずに順調にキャリアを歩んでいけるだろう。
3-3.転職活動にも転用しやすくなる

キャリアプラン設計のメリットとして、「転職活動にも役に立つ」という点が挙げられる。
なぜなら、将来の理想像達成に向けた今後のキャリアが明確になり、転職をすべきか否か見極めやすくなるからだ。
キャリアプランが「現職を続けるべきなのか分からない」という不安・疑問を解消し、現職にとどまるか、転職に踏み切るかをはっきりさせてくれる。
更に転職活動を行う際にも、明確な仕事軸や目指すキャリアプランを持っている状態だったら、面接で採用担当者に良い印象を与えられる。
キャリアプランが具体的であれば、企業側も「採用した後にあなたが活躍しているイメージ」を抱きやすいから。
- 転職すべきか見極める
- 転職活動を有利にすすめる
キャリアプラン設計は上記2点を得られる一石二鳥な面を持ち合わせている。
4.【年代・男女別】キャリアプランの立て方

基本的なキャリアプランの立て方は、5つのステップのもと、伝えてきた。
しかし、年代や性別によって個別にキャリアプランを考えると、重視するべきポイントが異なってくる。
例えば、まずは短期的な目標が必須な20代・ライフスタイルも含めて今後を長期的な目線で考えるべき30代など。
ここでは、年代・男女別に分けてキャリアプランの立て方を紹介する。
4-1.【20代】3-5年後の自分を想像する

20代は、これから自分がどう働いていくのか、”ワークスタイル”を確立していく重要なタイミング。
いくら「若手」と呼ばれていても、目指すゴールや目標を明確にせず、日々の仕事をこなしていく働き方はもったいないことだ。
20代のあなたには、3~5年後の自分の姿を想像してキャリアプランを立てることをおすすめする。
20代は「若さ」というポテンシャルから転職に有利な時期だ。転職というキーワードも念頭に置きつつ3-5年後の自分を想像してみてほしい。
- 満足しているから現職でスキルアップを目指したい
- 現職を活かして、30代に突入するまでに異業種に転職したい
上記のように、「転職」という一つのキーワードのもとキャリアプランを立てられる。
いずれ転職を目指すか否かに関わらず、20代は必要なスキル・経験を身につけるために「目の前の仕事にもしっかり集中しこなしていく意識」も重要だ。
4-2.【30代】会社の将来性や自身の生活など長期的な目線で考える

30代のあなたには、自分のライフステージを考慮しながらキャリアプランを立てることをおすすめする。
なぜなら、30代は仕事にも慣れてくると同時に、結婚や子育てなど、「大きなライフステージの変化」が起こるタイミングだから。
年収アップや会社の将来性についても考える時期に突入していると言える。
2つの選択肢からキャリアプランを構築するのも一つの手である。
- 現在の会社でキャリアアップを目指す
- 転職してネクストキャリアに踏み出すと
勤めている会社が安定していても、あなたの能力に見合ったキャリア・年収アップが望めない場合、思い切って転職活動に踏み切るのも良い選択肢である。
- 管理職へのキャリアアップを目指す
- 身につけたスキルの専門性を高めていく
- 新しい資格・スキルを身に着けて異業種に転職する
- 現職の経験を活かせる職種を見つけて転職する
4-3.【40代】今までの人生で大切にしてきたことを振り返る

40代は20年の社会人経験を経て、ちょうど人生の転換期を迎える大事なタイミングである。
40代のあなたは、今までの人生で大切にしてきた価値観を振り返りながらキャリアプランを立てると良い。
つまり過去から現在までを振り返り、もう一度「自分の価値観」を明確化する作業が重要だ。
なぜなら、現在のあなたの価値観を形成しているのは、今までの仕事での出来事や経験だから。
20年間の社会人経験で熟成されてきた価値観を、改めて言語化し今後のキャリアプランにも転用しよう。
40代のキャリアプラン設計で、考えるべき重要な点はもう一つある。
自分一人の価値観だけでなく、ワークスタイルにも目を向ける必要がある。
既婚者の場合は、養う家族の存在も考慮しながらキャリアプランを立てていこう。
4-4.【女性】結婚・妊娠など“ライフプラン”を立てつつ考える

女性のあなたには、”産休”・”育休”など、長期休養の可能性を考えながらキャリアプランを立てることをおすすめする。
もちろん、現在は男性も育休や産休を取得しやすくなったため、男性がキャリアプランに長期休養の可能性を含める意識も重要だ。
「育休後に職場復帰しキャリアアップを目指す」も然り、「子育てに専念するために一度退職する」も然り、仕事とライフスタイルを天秤にかけつつ今後の将来像をしっかり見極めよう。
働く女性の理想像は必ずしも、ばりばり働きキャリアアップを目指す女性であるとは限らない。
ワークライフバランスを重視しながら働く際の選択肢は様々である。
- リモートで出来る仕事に切り替える
- 独立してフリーランスとして働く
結婚・妊娠などライフプランを念頭に置きながら、理想の将来像を描く意識が女性にとって重要と言えるだろう。
5.【就活生向け】キャリアプランを見つけるためにすべき2つのこと

キャリアプランを求められるのは、仕事についている社会人だけではない。
これからファーストキャリアを歩む準備をしている「就活生」にも避けては通れない道と言えるだろう。
就活のエントリーシートや面接で、キャリアプランに関して質問されることも少なくない。
「仕事したこともないのに、理想の将来像なんてわからないよ…」
「10年後までのキャリアプランを答えるなんて無茶すぎる」
あなたは、キャリアプランに関する質問に戸惑いを隠せないのではないだろうか。
実際に、仕事に就いた経験がないのにも関わらずキャリアプランを練らなければならないのは、大変難易度の高い要求ではある。
そこで、就活生向けにキャリアプランを見つける2つのステップを紹介する。
- 就活生のキャリアプランと企業の事業内容・中長期戦略等がマッチしているか(会社のHPを見てチェックしよう)
- 就活生の志望度の高さを確認するため(キャリアプランと志望動機の一貫性を重視しよう)
5-1.自己分析を通じて就活全体の軸を定める

キャリアプランを見つけるためにまずは、自己分析を行うと良い。
- 自分の長所や短所・価値観を把握することで、就活でアピールできるあなたの「強み」を洗い出す作業。
- モチベーショングラフで自分の過去を振り返る作業や、自分の短所・長所など性格的な側面を言語化する作業を通じて行う。
なぜなら、過去の自分を振り返り経験を棚卸しすることで、キャリアプラン設計をする際に重要な“あなたの価値観”が浮き彫りになるから。
今までの人生、特に「大学時代」の経験を振り返り、自分が何を大切にしてきたのか振り返るとよいだろう。
価値観を導き出すことで、「何を軸にして働いていきたいのか」が明確化し、キャリアプランも立てやすくなる。
自己分析をする際は、モチベーショングラフやマインドマップの作成も役に立つのでぜひ活用してほしい。
モチベーショングラフの書き方や、自己分析の方法を詳しく説明している記事を参照にしてみるのも良いだろう。
5-2.企業分析を行い企業への関心・理解度を深める

キャリアプランを見つけるもう一つの方法は、「企業分析」である。
- 企業の事業内容や中長期目標等を調べることで、どんな企業であるか自分なりに分析すること。
- 自分に合った企業を見つけ、志望動機をはっきりさせるために重要な手段。
そもそも、興味のある業界がわからないから、企業分析の段階に移れないという就活生もいるだろう。
そう感じているあなたには、まず業界地図等の就活本を用いて興味のある業界を絞ってほしい。
興味のある業界を絞ったら、次は企業HPなどを利用して理解の解像度を上げていく。
- 事業内容・目標について
- どんな職種・業種があるのか
以上2つの観点を知るために興味を持った企業の説明会に参加してみたり、すでに勤められているOB・OGさんにお話を伺ってみたりして理解を深めるのもよい方法である。
どんな職種・業種があり、どのくらいの年数で希望の異動できるのかなどをしっかり理解することで、キャリアプランを言語化しやすい。
自己分析・業界分析を徹底的に行うことで、キャリアプランが浮かび上がってくるはずだ。
6.キャリアプランがない人にはキャリアコーチングサービスの利用がおすすめ

一人でキャリアプランを立てる際のステップを伝えてきたが、あなたは一人で将来像から行動計画まで立てることに不安を感じているかもしれない。
結論、「キャリアプランが全く思いつかない」、「自分ひとりで考えるのは不安」という場合には、キャリアコーチングサービスを利用するとよいだろう。
キャリアコーチングとは、キャリアのプロが1人1人の「キャリアに関する悩み」に対し、納得のいく解決策が見つかるまで継続的にサポートしてくれるサービス。
- 現職を離れて転職すべきか悩んでいる
- 年収をアップさせるためにはどうすればいいのか分らない
- 自分の好きなこと・やりたいことが見つけられない
など、自己分析的な側面の悩みからキャリアに関する悩みまで幅広く相談できる。
最終的に転職先や求人媒体を見つける事が目的ではなく、あなたの「人生・キャリアにおける軸を見つけだす」事が目的といえるだろう。
キャリアコーチングは、いくつかのコース形態から自分の悩みに合わせて選択できる。
キャリアプランを立てたい場合は、自己分析コース・キャリアデザインコースなどを選ぶとよいだろう。
まとめ|キャリアプランを明確化し将来の夢・目標をつかみ取ろう
- キャリアプランはブレない自分の軸を確立するために重要な存在
- どうしてもキャリアプランが思いつかない場合は、逆算思考を用いて自分に必要なスキル・経験の洗い出しを行おう
- 一人でキャリア設計を行うのが不安な場合、キャリアのプロである“キャリアコーチングサービス”を活用しよう
結論、キャリアプランは仕事をしていく上で必須条件ではないが、非常に重要な役割・行動指針となりうる存在だ。
今までキャリアプランを考えた経験がない人も、社内面談等の目先の目的に囚われず、一度じっくり考えてみたらどうだろうか。
まずは年代別・男女別の中に自分を当てはめつつ、5つのステップに沿ってキャリアプランを構築していこう。
もし「自分でキャリアプランを立てるのが不安」と感じているのなら、ぜひキャリアコーチングサービスを利用してほしい。
もちろん、キャリアプランを立てたことに満足してしまっては良くない。
中間目標達成に向けて、今日から仕事に取り組んでいこう。
あなたが、理想の将来像に向かってアクセルを踏み、日々の仕事・生活に取り組んで行くことを切に願っている。